FXの投資詐欺の被害が年々増えています。SNSやアプリを使った手口も増えていることから、若者の被害も多く、誰にも相談できずに泣き寝入りするケースが珍しくないようです。
騙し取られたお金を返してもらうためにはどうすればいいのでしょうか。
お金を取り戻すためには、適切な相談先や返金請求に必要な情報を知り、素早く行動することが肝心です。
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FX投資詐欺に遭ったら返金請求できる？
FX投資詐欺に遭った場合でも、適切な相談先を選べば返金請求できることがあります。
投資詐欺を含む消費者トラブルでは、被害に遭っても周りに相談できずに、泣き寝入りする人が多いようです。
詐欺被害の相談というと警察や弁護士が思いつくものの、選ぶ基準がわからないという人もいるかと思います。
警察か弁護士で相談先に迷ったら、詐欺被害の回復に向けて自分が何をしたいかを考えて選ぶといいでしょう。
相談せず泣き寝入りする人も多い
FX投資詐欺の事例では、被害に遭っても誰にも相談できず、泣き寝入りする人が多く見られます。
「令和4年度消費者意識基本調査
調査結果の概要」によると、消費者トラブルに遭って誰かに相談した人は50％もいません。つまり、トラブルに遭った人の半数以上は、被害を実感しても何も行動していないと考えられます。
消費者トラブルに遭うと、恥ずかしくて誰にも知られたくないという気持ちがあり、周りに相談できないかもしれません。しかし、FX投資詐欺の被害に遭った場合に泣き寝入りしないためには、適切な場所にすぐに相談し、被害回復に向けて動くことが肝心です。
参考：令和4年度消費者意識基本調査 調査結果の概要 3「消費者事故・トラブル」について(13)被害を受けた商品・サービスについての相談又は申出の有無｜消費者庁
警察に相談もできるが
FX投資詐欺の相談先として真っ先に思いつくのは警察、という方は多いのではないでしょうか。
事件として捜査してほしい場合は警察に被害届を出すのも1つの手ですが、証拠不十分や被害が軽微と判断されると受理されません。
FX詐欺は、財産を騙し取ろうという犯人の意図が形として残らないため、事件として立件されないことも多いです。
犯人逮捕が返金につながるかもしれませんが、警察には民事不介入の原則があるため、被害金の相談には対応してもらえません。
返金請求するなら弁護士
FX投資詐欺に遭い、返金を請求したい場合は、弁護士に相談するのがいいでしょう。
自分で返金交渉しようとすると、証拠を集めたり相手の連絡先を探したりと、時間も手間もかかるのがネックです。
弁護士に依頼すれば、返金のための手続きや交渉をすべて任せられるので、負担を少なくできます。詐欺師に返金を拒否されて訴訟を起こすことになった場合も、証拠集めや書類の作成を弁護士にお願いできます。
弁護士に返金請求の対応を依頼していることで、警察に刑事告訴を受理してもらいやすいのもメリットです。
FX投資詐欺で返金請求するプロセス
投資詐欺の相手に返金を請求するプロセスは、以下のとおりです。
- 証拠を集める
- 他の被害者の情報を集める
- 相手の情報を調べる
- 返金を請求する
詐欺師が返金請求に応じる保証はないので、詐欺被害や他の被害者の情報など多くの証拠を集めて有利な状況を作ることが大切です。
やりとりの記録（証拠資料）を集める
FX詐欺の返金交渉のためには、「詐欺に遭った」という証拠が必要です。
証拠が多いほど交渉が有利に進むので、詐欺に遭ったことを自覚した時点でやり取りの記録をすべて残すようにしましょう。
以下は、証拠として残したほうがよいものの一例です。
- 投資に関する説明資料
- メールやLINE、SNSのDM
- 契約書
- 相手の口座情報
- 相手（業者）の名前、住所、電話番号
LINEやDMなど詐欺師とのやり取りの記録は削除されることもあるので、スクリーンショットやプリントアウトをして残しておきましょう。
他の被害者の情報を集める
FX詐欺の証拠を整理したら、他にも同じような被害者がいないか情報を集めましょう。
業者名などで検索すると、同じような被害に遭った事例を見つけられるかもしれません。被害者が集団になれば証拠が多く集まり、弁護士へ依頼する場合も費用が抑えられます。
すでにある被害者団体に参加するのも、ひとつの方法です。特定適格消費者団体に該当する被害者団体であれば、集団訴訟を起こすことが国から認められています。ただし、適格消費者団体を名乗った詐欺もあるので、よく確認しましょう。
相手の情報を調べる
相手に関する最新の情報を調べましょう。
詐欺業者は、足がつかないように連絡先を変えることが多いです。手元にある住所や電話番号では連絡がつかなくなっている可能性があります。
詐欺師の連絡先がまだ変わっていなければ、返金請求は進めやすいです。連絡が取れなくなると返金請求の難易度が上がるため、相手の居場所が分かっているうちに素早く行動することが肝心です。
返金を請求する
詐欺の証拠が揃ったら、相手に返金を請求しましょう。
返金の請求には、内容証明郵便を利用する方法があります。内容証明郵便は送った内容を郵便局が証明してくれる郵便です。指定された形式で文書をまとめる必要があるため、個人で行うよりも、弁護士に依頼したほうが的確に文面作成ができるでしょう。
内容証明郵便には法的な効力がないため、相手が返金請求に応じないことも考えられます。返金交渉がうまくいかず訴訟に進むことも想定し、あらかじめ弁護士に相談しておくと結果的に手間が減り、返金の可能性も高まるでしょう。
FX投資詐欺の近年の事例
近年のFX投資詐欺では、アプリやSNSを使った手口が増えています。
2023年6月には、FX詐欺グループの7人が逮捕され、被害総額が25億円にものぼったというニュースがありました。詐欺に用いられたのは、取引実績を確認できるアプリをインストールさせ、偽の情報を表示して儲かったように見せかける手口でした。
参考：FX詐欺グループの男7人逮捕＝被害総額25億円か｜時事通信ニュース
FX詐欺では、8,000〜35,000円の投資で100万円稼げるという話を持ちかけられ、130万円を騙し取られたというケースもありました。被害者が、SNSに表示された投資の広告に興味を持ったことがきっかけでした。
参考：投資詐欺の手口とは？ 40代男性被害者の声｜ABA青森朝日放送
普段からニュースに目を通してFXに関する知識を得ることで、怪しい投資話に気付きやすくなります。投資に興味がある方は、詐欺事件のことも把握しておきましょう。
FX投資詐欺で返金相談したいなら法律事務所に
FX投資詐欺に遭い、詐欺師への返金請求を考えている方は法律事務所に相談してみましょう。1人で抱え込まずに、いち早く周囲に相談することで、返金請求ができる可能性が高まります。
ART法律事務所は、FX投資詐欺をはじめ、様々な詐欺の返金請求の実績があります。LINE・メール・電話で無料相談ができ、家族にも知られず手続きできるので、お悩みの方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
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