仮想通貨は急速に成長している業界ですが、便利な反面、詐欺やマネーロンダリングに利用されている側面もあります。
詐欺の手口や見抜く方法を知っておかなければ、詐欺師に言葉巧みに騙されて金銭的・精神的な被害を受ける可能性があります。
また、被害者の中には対処の仕方がわからず、泣き寝入りをしてしまう人も少なくありません。
この記事では、仮想通貨詐欺で泣き寝入りが多い手口や見抜く方法、実際によくある事例を3つ解説します。
さらに、被害に遭った際の相談先も紹介するので、お金を騙し取られて困っている方もぜひ参考にしてください。
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仮想通貨詐欺で泣き寝入りが多い5つの手口
隙をついたように現れる詐欺師の手口は巧妙です。自分は大丈夫と思っていても知らず知らずのうちに近寄ってきます。
この項目では、仮想通貨詐欺で泣き寝入りが多い手口を以下5つご紹介します。
- Webサイトを利用したフィッシング詐欺
- 仮想通貨アプリを使った詐欺
- 芸能人を使った詐欺
- 景品への応募
- ポンジスキーム
それぞれ解説します。
Webサイトを利用したフィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、公的な機関や企業になりすましてメールを送信し、被害者に暗号資産での支払いを求めます。
銀行や税務署を騙った督促メールが届き、焦って振り込みをしてしまうという被害が増加しています。古典的な手口ですが、最近では精巧に作られた偽サイトなども出回っているため、注意が必要です。
仮想通貨アプリを使った詐欺
仮想通貨を取引するには、会員登録制のWebサイトを利用する必要があります。
詐欺師は取引所の登録制度を利用し、実在しない取引所やアプリを紹介してきます。
被害者に偽サイトを登録させ、個人情報やパスワードを詐欺師が盗み取る手口です。
また、詐欺師は個人情報やパスワードを確認できるため、被害者が入金した資金をいつでも抜き取れます。
個人情報だけでなく、入金した資金も全て奪われる可能性が高いため、絶対に怪しいサイトには登録しないようにしましょう。
芸能人を使った詐欺
昔から存在する詐欺手法の中に「芸能人も使っている〜」といって著名人の名を騙り、取引に誘導する手口があります。
仮想通貨詐欺にも同様の手口は使われており、イーロン・マスク氏がアカウントを乗っ取られ話題となりました。
イーロン・マスク氏がアカウントを乗っ取られた際の被害額は、およそ200万ドルという多額なものでした。
景品への応募
仮想通貨詐欺の中でも2020年前後に急増したプレゼントや景品への応募詐欺です。
自分が所有する仮想通貨を振り込めば、さらに価値の高い商品や何倍もの仮想通貨をもらえると謳った詐欺手法です。
しかし一度振り込んでしまった仮想通貨は戻ってくることなく、相手とも連絡がつかなくなってしまいます。
2023年4月現在もSNS上で流行っている手口なので、絶対に騙されないようにしましょう。
ポンジスキーム
ポンジスキームは、出資者からお金を集めて「高配当を約束する」と謳い、実際には運用せずに新しい出資者のお金を配当にする手口です。
繰り返せば多額の出資を集めることができ、新規の出資者が少なくなれば最終的に必ず破綻してしまいます。
国内でも仮想通貨を利用したポンジスキームの被害は後を絶たず、幅広い年齢層で被害が拡大しています。
ポンジスキームは、仮想通貨セミナーを利用した詐欺の際に使用されているケースが多いので、騙されないようにしましょう。
泣き寝入りが多い仮想通貨詐欺3つの事例
泣き寝入りが多い仮想通貨詐欺の事例は、以下3つです。
- 国際ロマンス詐欺
- 仮想通貨セミナー
- 詐欺コインへの出資
事例を知っておくと、被害を未然に防ぐことが可能です。
国際ロマンス詐欺
国際ロマンス詐欺は、被害者の同情や恋愛感情を弄び、金銭的・精神的ダメージを与える悪質な詐欺です。
マッチングアプリやSNSを利用し、「あなたとの結婚資金にしたい」と相手を誘惑し、仮想通貨に出資させる手口です。
美男・美女をプロフィールにしている人物や、日本語に違和感がある方からメッセージが来た際は、国際ロマンス詐欺を疑いましょう。
仮想通貨セミナー
泣き寝入りが多い仮想通貨詐欺の事例として、仮想通貨セミナーが挙げられます。
詐欺師が初心者を対象にセミナーを開き、「元本を保証します」「絶対に儲かります」などと甘い言葉で出資を募ります。
しかし、実際は出金できなかったりポンジスキームだったりするケースが多いため、絶対に投資しないようにしましょう。
仮想通貨に限らず、投資に元本保証や絶対に儲かるといったことはほとんどありません。
セミナーに行って少しでも怪しいと感じた方は、すぐに帰宅することをおすすめします。
詐欺コインへの出資
仮想通貨の中には、資金調達だけを目的とした「詐欺コイン」も存在します。
詐欺コインは、実際に取引所に上場することなく、運営が資金を持ち逃げする悪質な手口です。
国内でも詐欺コインの被害に遭った方は多いため、詐欺師は身近に潜んでいると認識し、常に警戒心を持ちましょう。
仮想通貨詐欺が泣き寝入りになってしまう理由
仮想通貨詐欺が泣き寝入りになってしまう理由は、以下3つです。
- 証拠を隠滅しやすい
- 犯人の特定が難しい
- お金の流れがわかりづらい
それぞれ解説していきます。
証拠を隠滅しやすい
仮想通貨詐欺は、被害者が詐欺に遭ったと気づくまで時間がかかるケースが多いため、証拠を隠滅しやすいです。
仮想通貨のシステムは複雑なので、初心者は詐欺師に言われた内容を鵜呑みにしてしまい、逃亡の時間稼ぎをされてしまいます。
例えば、詐欺師に「取引所にログインできなくなった」と相談し、詐欺師から「メンテナンス中だから待って」と言われて時間を稼がれてしまいます。
詐欺に遭ってから時間が経過するほど証拠を隠滅されてしまうため、少しでも怪しいと感じたらすぐに警察に相談しましょう。
犯人の特定が難しい
マッチングアプリやSNSから詐欺師と繋がり、仮想通貨の投資詐欺に遭った場合、犯人の特定が難しいです。
特に、マッチングアプリ経由で詐欺師に騙されてしまった方は、犯人が海外に住んでいるケースも覚悟しなければいけません。
海外に住んでいると身柄が確保できないため、警察や弁護士を使っても犯人を逮捕できない可能性があります。
また、セミナー経由で騙された場合でも詐欺師が偽名を使っているケースがあるため、犯人の所在確認が難しい可能性があります。
少しでも「騙されているかも?」と感じている方は、詐欺の所在がわかっているうちに証拠を集めて警察や弁護士に相談しましょう。
お金の流れがわかりづらい
仮想通貨は、匿名性が高いインターネットを使用しているため、銀行口座のようにお金の流れがすぐにわかるものではありません。
詐欺師は、入金されたお金をほかの取引所に送って対処しているケースが多く、お金の流れを追えないように徹底しています。
特に、海外の仮想通貨取引所を頻繁に利用しており、弁護士の開示請求を受け入れない国の取引所を選択しています。
仮想通貨詐欺の被害に遭ってしまった方は、デジタル詐欺に強い弁護士に無料相談を行い、返金の可能性があるか確認してみましょう。
仮想通貨は詐欺が多い?
仮想通貨は、詐欺事件が多いため「仮想通貨が怪しいのではないか?」と疑っている方も多いでしょう。
しかし、実際は仮想通貨をうまく運用して利益を上げている人もいます。
この項目では、仮想通貨自体に問題があるわけではない理由を解説します。
仮想通貨は詐欺とは違う
仮想通貨は実態がないため、多くの方が怪しいと感じています。
しかし、実際は世界中の投資家が取引しているため、仮想通貨自体に問題はありません。
仮想通貨自体が詐欺だった場合、各国で規制されて取引自体が禁止になっています。
また、実際に仮想通貨自体に問題があるとすると、相手を騙すためのツールには適していません。
怪しいものが詐欺に使われるのではなく、便利なものが詐欺に使われていると認識しましょう。
正しい知識を持ち、対応するのが重要
仮想通貨を本格的に運用したいと考えている方は、まずは知識を蓄える必要があります。
詐欺師は知識のない人をターゲットにするため、知識が豊富な人には詐欺を仕掛けません。
知識を蓄えておくと、詐欺に騙されるリスクが格段に減るだけでなく、ご自身で運用して利益を出せる可能性も高まります。
正しい知識を持ち、詐欺師から言葉巧みに投資を勧められた際は、適切に対応できるようにしましょう。
泣き寝入りする前に仮想通貨詐欺を見抜く方法は?
この項目では、泣き寝入りする前に仮想通貨詐欺を見抜く方法を3つご紹介します。
- 金融庁に登録されている仮想通貨か調べる
- 注意事項がしっかり記載されているか見る
- 「絶対に儲かる」といった誇張表現は信用しない
仮想通貨詐欺と見抜く方法を知っておくと、被害に遭うことなく安心して投資を行えます。
金融庁に登録されている仮想通貨か調べる
まずは、仮想通貨自体の信用性を調べる必要があります。仮想通貨の種類は10,000種類を超えると言われており、詐欺師は実在しない仮想通貨を勧めるケースが多いです。
通貨の安全性の基準は「金融庁登録済みの取引所で扱う通貨の一覧」に掲載されているものかどうかで判断できます。
初心者の方は、ビットコインやイーサリアムといった、世界中で有名な仮想通貨から投資しましょう。
注意事項がしっかり記載されているか見る
契約や登録の際に、目にする注意事項や重要事項説明書がしっかりとした内容になっているか確認することが重要です。
内容が雑な契約になっていると、詐欺の可能性が高いため、契約しないようにしましょう。
特に、初心者の方は読まずに飛ばしてしまう方が多いので、確認することを習慣化する必要があります。
「絶対に儲かる」などの誇張表現は信用しない
「絶対に儲かる」いかにも怪しい言葉ですが、詐欺師は言葉巧みに信じ込ませます。客観的に聞いていると、「被害に遭う人はいないだろう」と感じてしまいます。
しかし、実際に被害に遭う方は「怪しいと思ったけど…」と疑問を感じながらも騙される方が多いです。
投資する前に少しでも怪しいと感じた商材は、絶対に投資しないようにしましょう。
仮想通貨詐欺は泣き寝入りせず相談を!
仮想通貨詐欺に遭った方の中には、解決方法がわからず泣き寝入りしてしまう方も多いです。
この項目では、泣き寝入りせずに詐欺師と戦うための相談先と対処方法を3つご紹介します。
- 金融庁に電話で相談する
- 適格消費者団体に相談する
- デジタル詐欺に強い弁護士に相談する
相談先を知り、逮捕や返金請求に近づけるようにしましょう。
金融庁に電話で相談する
仮想通貨詐欺に遭った方は、まずは金融庁が設置している金融サービス利用者相談室に電話をしましょう。
無料で相談できるだけでなく、話の内容から詐欺の中身についても整理してくれるため、証拠を整理する際の助けになります。
また、必要に応じて相談すべき機関も紹介してくれるため、金銭的・精神的被害の早期回復にも役立ちます。
適格消費者団体に相談する
仮想通貨詐欺の被害に遭った際は、適格消費者団体に相談する方法も選択肢の1つです。
消費者保護を目的とした公的機関なので、悪質な手口を利用した業者に対し、活動を止めさせる「差止請求」を行う権限を持っています。
また、適格消費者団体のうち「特定適格消費者団体」は、消費者に代わって集団起訴を起こして損害を取り返すことも可能です。
集団起訴を起こす際の条件は、多数の被害者がいるなどの制約が設けられています。
しかし、仮想通貨詐欺は被害が拡大しているケースが多いため、ほかの詐欺に比べて相談件数も多い傾向にあります。
詐欺被害に遭われた方は、「消費者庁」から全国の適格消費者団体一覧を確認できるため、1度相談してみてはいかがでしょうか。
デジタル詐欺に強い弁護士に相談する
仮想通貨詐欺の被害に遭われた方は、弁護士に解決してもらう方法が最もおすすめです。
弁護士は、SNSアカウントの情報開示や返金請求などの法律業務が行えるため、ほかの相談先よりも返金される可能性が高いです。
以下の項目に1つでも当てはまる方は、弁護士に相談してみましょう。
- 犯人に繋がる証拠が少なく逮捕が絶望的
- 多少コストがかかってもお金を取り返したい
- 騙し取られたお金が返金される可能性を少しでも高めたい
全国各地に無料相談を行なっている弁護士事務所があるため、連絡して返金請求が可能かどうか確認してみましょう。
無料相談で返金請求が行えそうと言われた方は、調査費用をかけて弁護士に依頼する必要があります。
仮想通貨詐欺は泣き寝入りせず弁護士に相談する
今回は、仮想通貨詐欺で泣き寝入りが多い手口や理由、見抜く方法について解説しました。
仮想通貨詐欺は、銀行口座を介さず金銭のやり取りが行えるため、詐欺師の足取りを掴むのが難しいです。
証拠が少ない現実に絶望し、泣き寝入りしてしまう方が多いですが、正しい対処法を知っておけば被害を回復できる可能性が高まります。
仮想通貨詐欺の被害に遭ってしまった方は、泣き寝入りせず弁護士に相談することをおすすめします。
デジタル詐欺に強い弁護士は、以下の法律事務所となっているので、まずは無料相談を利用してみましょう。
海外FXや仮想通貨詐欺などの被害に遭われた方は、弁護士へ相談することで騙し取られたお金を取り戻せる可能性があります。
横山法律事務所は、投資詐欺の相談実績が豊富で実際に返金された事例もあるため、できるだけ早く相談をしてみましょう。