国際ロマンス詐欺は、返金請求が難しい詐欺手口の1つです。
正しい相談先を知らない場合、泣き寝入りしてしまったり、多額の金銭を要求されたりしてしまいます。
この記事では、国際ロマンス詐欺師の特徴や返金が難しい理由、返金請求するためにやるべきことを解説します。
さらに、返金請求するための相談先についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
SNSやマッチングアプリ関連の詐欺被害が急増中です。特に異性を装い好意を利用した恋愛詐欺が増えています。 「返金してもらいたい」「詐欺かどうか相談したい」という方は、詐欺師の特定に強い調査会社へ相談してみましょう! 騙し取られたお金を取り戻したい場合は、詐欺事案に強い弁護士へ相談をしてみましょう!(※相談料は無料です)
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国際ロマンス詐欺とは?
国際ロマンス詐欺とは、外国人を名乗る詐欺師がターゲットに恋愛感情を抱かせ、お金を騙し取る手口のことです。
国際ロマンス詐欺は、主に以下4つのステップでお金をだまし取ろうとしてきます。
Step1.美男・美女の外国人を装ってターゲットにメッセージを贈る
Step2.「あなたに一目ぼれした」などの熱烈なアプローチをする
Step3.親密な関係になると、身内の不幸や新居の用意といった理由でお金を要求する
Step4.送金すると連絡が取れなくなる
詐欺師は、医師や実業家、令嬢などのハイスペックなステータスを名乗るケースが多いです。
マッチングアプリやSNSで外国人からメッセージが来た際は、国際ロマンス詐欺師の可能性があると疑いましょう。
返金が難しい国際ロマンス詐欺師の特徴
返金が難しい国際ロマンス詐欺師の特徴は、以下5つです。
- メッセージのやり取りを始めてすぐに好意を寄せてくる
- 人間関係を壊そうとする
- 言葉遣いがタイミングによって変わる
- 特定の曜日に連絡が疎かになる
- 現地時間と行動が合っていない
それぞれ詳しく解説します。
メッセージのやり取りを始めてすぐに好意を寄せてくる
国際ロマンス詐欺師は、メッセージのやり取りを始めてすぐに好意を寄せてくるケースが多いです。
同じ日本人同士であれば警戒心を抱きますが、外国人からのアプローチは「情熱的だな」と感じてしまい、騙されやすいです。
また、できるだけ多くの人からお金を騙し取ろうと考えているため、1人のターゲットに時間を割きません。
メッセージのやり取りを始めてすぐに好意を寄せられた際は、国際ロマンス詐欺師の可能性が高いと考え、連絡を取らないようにしましょう。
人間関係を壊そうとする
国際ロマンス詐欺師は、ターゲットに恋心を抱かせる作業が完了すると、次に人間関係を壊そうとしてきます。
ターゲットの人間関係を壊しておくと、相談する相手が詐欺師しかいなくなるため、依存させやすいと考えています。
例えば、ターゲットが職場や友達の愚痴をこぼした際に「その人とは関わらない方がいいよ」といった発言をするケースが多いです。
メッセージをしている相手が周囲との人間関係に口を出してきた場合、「国際ロマンス詐欺師かも」と疑いましょう。
言葉遣いがタイミングによって変わる
国際ロマンス詐欺師の特徴として、言葉遣いがタイミングによって変わる点が挙げられます。
言葉遣いがタイミングによって変わる場合、チームを組んで戦略的にお金を騙し取ろうとしている可能性が高いです。
特に、お金が絡む大切な話になった際には専用の担当者に変わり、急に流暢な日本語を送ってくるケースも少なくありません。
メッセージをやり取りする中で言葉遣いに違和感を覚えた場合は、返信を控えることをおすすめします。
特定の曜日に連絡が疎かになる
国際ロマンス詐欺師の特徴として、特定の曜日に連絡が疎かになることが挙げられます。
連絡が疎かになる理由は、家族や恋人と一緒に過ごしているからです。
また、国際ロマンス詐欺師ではないとしても、浮気目的でマッチングアプリやSNSを利用している可能性も考えられます。
特定の曜日に連絡が疎かになる人と連絡を取ると、精神的負担も大きくなってしまうため、距離を取るようにしましょう。
現地時間と行動が合っていない
国際ロマンス詐欺師は、プロフィール欄の居住地を偽っている可能性が高いため、現地時間と行動が合っていないケースが多いです。
偽の居住地を設定しておくと、逮捕や特定されるリスクが低くなるため、詐欺師にとってメリットしかありません。
例えば、アメリカ在住と記載している詐欺師が現地時間では昼なのにも関わらず、「今から寝ます」などと発言している場合は怪しいです。
メッセージをしている相手が国際ロマンス詐欺師と疑っている方は、相手の居住地をチェックし、行動が合っているか確認してみましょう。
国際ロマンス詐欺の返金が難しいとされる3つの理由
国際ロマンス詐欺は、以下3つの要素から返金が難しいといわれています。
- 犯人の身元が特定しにくい
- 詐欺と立証されにくい
- 返金請求しても無視されることがある
国際ロマンス詐欺の返金が難しい理由を知り、常に警戒心を持つようにしましょう。
犯人の身元が特定しにくい
国際ロマンス詐欺は、犯人が海外に在住しているケースが大半であるため、身元を特定することが困難です。
身元の特定には海外の警察に協力してもらう必要があり、弁護士も情報開示請求を行うのに手間がかかってしまいます。
また、メッセージが届くまでに海外のサーバーをいくつも経由している場合が多い点も、難しい要因の1つです。
被害を未然に防ぐには、巧妙化している手口に騙されず、国際ロマンス詐欺師の疑いがある人物とは連絡を取らないようにしましょう。
詐欺と立証されにくい
国際ロマンス詐欺は、立証が難しく、返金が困難とされています。
詐欺師は、個人を特定されないようなアイコンに設定するだけでなく、こまめにメッセージを消すといった偽装工作が得意です。
偽装工作によって証拠が残らないため、警察の捜査による詐欺師の特定がが難しくなります。
また、「被害者に嘘をついて騙し取ろうとする意思があったのか」という点も立証が困難なため、返金が難しい理由の1つです。
意思は形として残らないため、判断がつきにくいとされています。
返金請求しても無視されることがある
詐欺師の身元を特定し、返金請求をしたとしても、相手が応じないケースも存在します。
外国に住んでいる犯人に返金請求をした場合、書類が届いたか確認することは非常に困難です。
犯人に返金請求を行なっても裁判ができず、返金されることなく泣き寝入りする方も少なくありません。
国際ロマンス詐欺師に返金請求を行えた事例
国際ロマンス詐欺に騙された人の中には、お金が返金されてニュースにまで取り上げられた方も存在します。
国際ロマンス詐欺師からお金が返ってきた方は、以下の流れで返金に成功しました。
- 被害のきっかけは国連の医師を名乗る男からのメッセージが届く
- 機材を送るために30万円送金して欲しいと言われ送金する
- その後も高額な金銭を要求され送金し続ける
- お金を断ると相手から脅迫される被害を受ける
- 地元の警察に相談して被害届を提出する
- 海外の領事館に相談するも断られ続ける
- 『経済金融犯罪委員会(EFCC)』を発見して相談する
- コンタクトをとって被害届を提出する
- 被害額の一部が被害者に返金される
このケースでは、大使館を経由して『経済金融犯罪委員会(EFCC)』に返金要求を申請することで解決に至りました。
返金の決め手となった彼女の行動
- 地元の警察に被害届を提出
- 経済金融犯罪委員会に相談
国際ロマンス詐欺の被害に遭ってしまった方は、最後まで諦めずさまざまな機関を利用して返金請求を提出しましょう。
国際ロマンス詐欺師に返金請求するためにやるべきこと
返金請求を行うには、詐欺の証拠を集める必要があります。
この項目では、国際ロマンス詐欺師に返金請求するためにやるべきことを3つ紹介します。
- メッセージを記録する
- 送金記録を探し出す
- 同様の被害を探す
証拠を集め、国際ロマンス詐欺師に返金請求できる可能性を高めましょう。
メッセージを記録する
まずは、詐欺の証拠となるようなメッセージをすぐに記録する必要があります。詐欺師によっては、証拠隠滅のために逐一削除するケースも少なくありません。
アプリによっては、一定期間が経過すると自動的にメッセージが削除されるサービスも存在します。メッセージが届いた時点で、スクリーンショットで証拠を取っておくことが大切です。
また、秘匿性が高いアプリでは、スクリーンショットが撮れない場合もあります。スクリーンショットが撮れない場合でも、ほかのスマホやカメラで画面を撮影し、証拠を残しておきましょう。
送金記録を探し出す
金融機関やクレジットカード、暗号資産といった送金サービスの送金記録を探し出す必要があります。
例えば、金融機関から振り込んだ振込証明書や、クレジットカードの利用明細などが送金記録として利用可能です。
仮想通貨を送金してしまった場合は、取引ログをスクリーンショットで保存しておくことをおすすめします。
送金データを印刷しておき、すぐに警察へ提出できる形にしておきましょう。
同様の被害を探す
同様の被害を探すと、国際ロマンス詐欺師の情報を見つける手掛かりになる可能性があります。
国際ロマンス詐欺は、詐欺グループによって行われているケースが多いです。同じマニュアルや台本で多くの人から、お金をだまし取ろうとしています。
ブログやSNS、YouTubeなどで同様の被害がないか確認しましょう。
また、同様の被害を確認しておくと、他の被害者の捜査状況を知ることもできます。
国際ロマンス詐欺師に返金請求するための相談先
国際ロマンス詐欺師に返金請求を行いたい方は、以下5つの相談先に相談しましょう。
- 調査会社
- EFCC
- 警察
- 便利屋
- 弁護士
ご自身に合う相談先を選び、1日でも早く被害を回復しましょう。
調査会社
国際ロマンス詐欺の証拠を安価で集めたい方は、調査会社に相談しましょう。
証拠集めから相手の身辺調査まで対応できます。
証拠が集まれば警察に被害届を提出できるため、事件を解決する糸口になる可能性が高いです。
ただし、法律上の業務は行えないため、返金請求を希望の方は弁護士への相談がおすすめです。
EFCC
国際ロマンス詐欺は、詐欺グループの大半がナイジェリアに拠点を持っています。ナイジェリアには経済金融犯罪委員会(EFCC)があります。
返金や詐欺被害の申請といったアクションを起こすことで、返金が受けられる可能性が高いです。
ただし、基本的には日本大使館を経由するため、解決までに数年かかることも少なくありません。
また、関連団体から救済制度があるといったアプローチを受けた場合は、新たな詐欺に巻き込まれることもあります。
EFCCに問い合わせをする前に日本の相談機関を活用し、返金されるためのアドバイスを受けましょう。
警察
ロマンス詐欺は詐欺事件なので、警察に相談する方法も選択肢の1つです。
相手が国内にいて身元や口座が判明している場合は、逮捕や口座凍結に動いてくれるかもしれません。
ただし、警察は民事不介入の原則があり、返金請求まではできません。
返金を希望している方は、弁護士と一緒に返金請求の手続きを進める方法がおすすめです。
便利屋
国際ロマンス詐欺師の証拠を集める際は、便利屋に頼む方法も存在します。
IT関連に強い便利屋であれば、犯人の身元を特定できる可能性が高いです。
ただし、法律事件に関連する業務は一切行えないため、「相手の身元だけわかった」というところで調査がストップしてしまうケースがあります。
便利屋は価格帯が安めですが、事件を解決まで導くのは難しいと認識しておきましょう。
弁護士
国際ロマンス詐欺師に返金請求を送りたい方は、弁護士に相談する方法が最もおすすめです。
弁護士は法律業務を行えるため、国際ロマンス詐欺師に返金請求を行えます。
以下の項目に当てはまる方は、弁護士に相談してみましょう。
- 多少のコストは許容できる
- 逮捕だけでなく返金もしてほしい
- 返金される可能性を少しでも高めたい
また、国際ロマンス詐欺に強い弁護士は情報開示請求を行えるため、警察では捜査できない範囲も調査可能です。
まずは、無料相談が可能な法律事務所に連絡し、返金や情報開示請求が可能かどうかを確認してみましょう。
国際ロマンス詐欺の返金相談は弁護士がおすすめ
今回は、国際ロマンス詐欺の特徴や返金が難しい理由、返金請求する場合の相談先について解説しました。
国際ロマンス詐欺は、返金請求が難しい詐欺手口の1つと言われていますが、正しい機関に相談することで被害が回復する可能性が高まります。
被害に遭っても泣き寝入りせず、ご自身に合う相談機関に1日でも早く相談しましょう。
国際ロマンス詐欺の被害に遭ってしまい、詐欺師から返金を希望している方は、以下の法律事務所に早めの相談をおすすめします。
海外FXや仮想通貨詐欺などの被害に遭われた方は、弁護士へ相談することで騙し取られたお金を取り戻せる可能性があります。
横山法律事務所は、投資詐欺の相談実績が豊富で実際に返金された事例もあるため、できるだけ早く相談をしてみましょう。