さまざまな種類がある結婚詐欺のなかでも、最近は外国人による国際結婚詐欺の被害に遭う方が増えています。
徐々に手口が巧妙になり、お金を騙し取られて泣き寝入りしてしまう人も少なくありません。
そこで、今回は国際結婚詐欺の手口や対策を解説します。
国際結婚に興味がある人や現在マッチングアプリや結婚相談所で相手を探している人は被害に遭わないために、ぜひ参考にしてください。
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結婚詐欺とは?
結婚詐欺とは、結婚する意志がないのにもかかわらず、結婚したいと考えている人に近づいて金品を奪い取る悪質な詐欺です。
異性交遊を利用した詐欺として昔からある詐欺手法ですが、最近ではマッチングアプリや婚活サイト、SNSなどを通して詐欺被害に遭う方が増加傾向にあります。
結婚詐欺の被害に遭う方は、相手との将来を思い描いている方が多いです。その気持ちが詐欺によって打ち砕かれた時には、経済的な損失を受けるだけでなく、大きな精神的ダメージも受けるケースがほとんどです。
結婚詐欺は、被害者の心と体を壊してしまう悪質な犯罪と言えるでしょう。
国際結婚詐欺とは?
国際結婚詐欺は、外国人が日本人をターゲットにして金品を奪い取る結婚詐欺です。
基本的には日本人が日本人を騙す結婚詐欺と同じですが、国際結婚詐欺は次のような傾向があります。
- SNSや交流サイトなど、インターネット上で出会うケースが多い
- SNSアカウントでは、綺麗な女性や優雅な日常を投稿している
- 結婚相談所と共謀しているケースもある
偶然が重なって出会ったり、相手のプライベートを掴めない雰囲気を感じたりする場合は国際結婚詐欺の可能性が高いです。
結婚詐欺では、半年や1年をかける場合が多く、中には「5年間交際したけど詐欺師だった」というケースもあります。交際期間が1年を超えても油断はできません。
特に外国人による結婚詐欺は、証拠集めに難航する可能性が高いので、詐欺の立証が難しいという特徴もあります。
外国人の結婚詐欺師の手口・特徴
外国人の結婚詐欺師の手口・特徴は、以下の通りです。
- 出会いの場はマッチングアプリから結婚相談所まで幅広い
- 男性詐欺師は経済力・肉体的な強さでアピール
- 女性詐欺師は外見・家事力でアピール
- 想定外のトラブルや結婚資金をエサに送金を求める
- 最後は突然音信不通になる
本章では、国際結婚詐欺師がよく行う手口や詐欺師の特徴を解説します。
出会いの場はマッチングアプリから結婚相談所まで幅広い
外国人の結婚詐欺師は出会いを求めている日本人をターゲットにします。そのためマッチングアプリや出会い系サイト、SNSでコンタクトをとるケースは最近増加傾向にあります。
一方、結婚相談所での出会いなら安全かといえば、こちらも安全とは言い切れません。結婚相談所には国際結婚専門で行なっている業者もあり、なかには詐欺師に協力しているところもあります。
結婚相談所を使う場合には、SNSの口コミを調べてみたり、無料相談してみたりと入念に調査して安全な業者を選ぶことが重要です。
男性詐欺師は経済力・肉体的な強さでアピール
基本的に男性詐欺師は、経済力や肉体的な強さといった部分でアピールします。
具体的には、次のような職種が多いです。
- 医師
- 投資家
- 軍人
- 経営者
- プログラマー
豪華な家で行うパーティーや筋トレをしている動画をSNSにアップし、経済力や肉体の強さを間接的に感じさせる手法を使います。
マッチングアプリやSNS経由でメールしている場合は、最初の段階から結婚を前提に猛烈なアピールをしてくることが多いです。結婚相談所経由であれば、紳士的な振る舞いで優しくアピールしてきます。
女性詐欺師は外見・家事力でアピール
女性詐欺師は、外見や家事力といった女性らしさを間接的に感じさせる振る舞いをします。
女性の場合は、次のような職種が多いです。
- 看護師
- 投資家
- モデル
- ヨガインストラクター
- インフルエンサー
マッチングアプリやSNS経由でメールしている場合、男性詐欺師と同様に結婚を前提にした猛烈なアピールがきます。結婚相談所経由であれば、優しく母性を感じるような振る舞いでアピールしてくるのが特徴です。
トラブルやビジネス、結婚資金をエサに送金を求める
交際を続け、最終的には金銭を要求してくるのが国際結婚詐欺です。具体的には、次のような理由で金銭を要求します。
- 結婚資金を築くため
- 親友と母国で会社を設立するため
- 母国の家族(両親や子供)の病気を治療するため
国際結婚の詐欺師は、メールや会話で預金状況や資産を細かく聞いてきます。そしてトラブルや結婚資金など、さまざまな理由で海外への送金を迫ってくるでしょう。
もし交際相手が上記の理由で送金を迫ってきたら詐欺師の可能性があるので、決して送金せず、証拠のメールがあれば必ず保存しましょう。
ある日突然音信不通に
外国人の結婚詐欺師は、「長い時間をかける」「少しずつ額を上げていく」という2つのポイントを押さえて立ち回ります。
数か月や数年といった時間をかけ、数万円から数十万円、数百万円と段階的に要求する額を増やすケースが多いです。しかし、「相手が心を開ききっているな」と判断すれば、短い期間で数百万円単位のお金を要求するケースもあります。
お金を奪い取られた後は、ある日突然音信不通になり、連絡をしても二度と返ってくることはありません。結婚詐欺は、多額のお金を奪い取られた喪失感だけでなく、相手に裏切られたショックも付いてくるので、現実に絶望して生きがいを失う方も多いです。
結婚を考えている相手を詐欺師かもしれないと疑うのは心が痛いですが、自分の身を守るために疑う心を持ちましょう。
外国人の結婚詐欺師と出会いを求めている人の見分け方
外国人の結婚詐欺師と純粋に出会いを求めている人を見分けたい場合には、以下の点に注目しましょう。
- 名前や住所、勤務先などの個人情報は知っているか
- 相手の家族や学生時代の友人と会う機会があるか
- お金の話を頻繁にされることはないか
詐欺師は身バレを恐れるので、名前や住所、勤務先といった個人情報を教えてくれる場合は詐欺師の可能性は低いです。ただし、個人情報を偽っているケースもあるので、実際に目で見て確認しないと判断しにくいです。
相手の家族や学生時代の友人と会う機会があれば、詐欺師の可能性は低いでしょう。しかし、家族や友人を偽り、グループで詐欺を行っている場合もあるので、SNSで本当の家族や友人かどうかチェックすることをおすすめします。
基本的に、プライベートを見せてくれる相手は詐欺師の可能性が低いことを覚えておきましょう。
外国人による結婚詐欺に遭わないための対策
外国人による結婚詐欺に遭わないための対策として、以下3つが挙げられます。
- 相手に詐欺師の可能性があることを忘れない
- 家族や友人の意見にも耳を傾ける
- 会ったことがない場合は会いたいと伝える
順番に説明します。
相手に詐欺師の可能性があることを忘れない
詐欺師は常に、マッチングアプリやSNS、結婚相談所で相手を探しています。そのため、登録している人が全員出会いを探していると思わないことが重要です。
警戒心が強い相手からお金を奪い取るまでには時間がかかるため、警戒していれば詐欺師が自ら離れていくこともあります。
結婚前提の付き合いをしたいと熱烈にアピールされても、完全に信用しないで警戒することが詐欺被害の防止に繋がります。
家族や友人の意見にも耳を傾ける
交際相手ができた場合には、家族や友人に話を聞いてもらったり、会ってもらったりしましょう。
自分では違和感を覚えなくても、家族や友人などの第3者目線で相手の真意に気付くこともあります。
実際に、家族や友人に相談したことがきっかけで詐欺に気づいたケースもあるので、自分自身の直感だけでなく家族や友人の意見も参考にしましょう。
会ったことがない場合は会いたいと伝える
交際相手とメールでのやり取りしかしていない場合は、1度会いたいと伝えてみましょう。
相手が外国人の結婚詐欺師であった場合、以下のような対応をしてきます。
- 会う話題をスルーして他の話をしてくる
- 来日するために必要なお金の送金を迫ってくる
このような対応をされたら、詐欺師の可能性は高いです。
詐欺師が会うのを拒む理由は、以下のとおりです。
- マッチングアプリやSNSのプロフィール画像は別人の写真を使っているから
- グループで交代しながらメールしているので会話が噛み合わない恐れがあるから
- 会うことで自分の情報が相手に知られてしまうから
外国人の結婚詐欺師が特に1番恐れているのは、自分の情報を知られてしまうことです。会った時に撮った写真から詐欺師と特定されるケースもあるので、身バレに対して最も警戒しています。
外国人による結婚詐欺に遭った際の対処法
外国人による結婚詐欺に遭った際の対処法は、以下の通りです。
- メールや写真、音声、送金口座などの情報集め
- 警察に相談
- 弁護士に相談
すでに送金している場合でも、できることを行えば返金や結婚詐欺師の逮捕につながる可能性があるので、参考にしてください。
メールや写真、音声、送金口座などの情報集め
結婚詐欺師は送金や投資でお金を奪い取ると、突然アカウントを削除して音信不通になります。
少しでも違和感を感じれば、音信不通になる前にメールや写真、音声、送金口座などの情報を保存しましょう。中でも、送金口座は重要な手掛かりになります。
お金を騙し取られても、詐欺を立証する証拠がなければ返金請求を行えないので、念入りに情報を集めておきましょう。
警察に相談
もし実際に送金している場合は、警察へ相談するのもおすすめです。しかし、確実な証拠や情報がないと被害届が受理されない可能性もあります。
また、警察では結婚詐欺師の逮捕はしてくれますが、民事不介入の原則によって返金請求は行えません。そのため、返金請求したい場合には弁護士にも相談しましょう。
弁護士に相談
弁護士に相談することで、調査や返金請求を進めてくれます。返金請求については弁護士に任せるべきですが、証拠集めや調査に関してはあまり得意ではない場合もあります。
調査を専門的には実施できない弁護士も多く、調査費用が割高になる場合も多いでしょう。おすすめの方法は、調査会社に調査してもらうことです。
調査会社に相談
調査会社の調査は独自のネットワークで行われ、確かな情報をスピーディーに取得することを目指した調査が特徴です。
しかし、調査会社ならどこでも安心というわけではありません。もしも外国人の結婚詐欺で相談するのなら、詐欺師の調査に強い調査会社を選択することが重要です。
まとめ
今回は、外国人の結婚詐欺師の手口や、詐欺師と出会いを求めている人の見分け方、詐欺に遭わないための対策などを解説しました。
外国人による結婚詐欺の被害は増加傾向にあり、一度の詐欺で数百万円を奪い取られるケースも少なくありません。結婚詐欺は、相手のお金を奪うだけでなく、真摯な気持ちすらも踏みにじる悪質極まりない行為です。
結婚を考えている相手に詐欺を疑うのは心が痛みますが、結婚詐欺に遭ってお金を奪われ、誠実な心を踏みにじられないように、常に疑う心を持ちましょう。
仮に、詐欺に遭った場合は、弁護士への相談がおすすめです。弁護士に相談して証拠が集まれば、返金請求を行ってくれます。
横山法律事務所では、無料相談を実施しているので、外国人による結婚詐欺に遭った方は気軽に相談してみましょう。
海外FXや仮想通貨詐欺などの被害に遭われた方は、弁護士へ相談することで騙し取られたお金を取り戻せる可能性があります。
横山法律事務所は、投資詐欺の相談実績が豊富で実際に返金された事例もあるため、できるだけ早く相談をしてみましょう。